Mayfly Diary

ここは無人島です

K-POPを個人的に振り返らせてくれ

f:id:skylerakino:20181015123019j:plain

気が付いたらK-POPにはまって早10年。

BTSへの開眼とともに、K-POPとの付き合いを猛烈に振り返りたくなったので書かせてください。

(今から書くことは、ただのひとりのあさ~いK-POPファンの回顧録なので、アイドル事務所やグループを批判したり評価するものではありません。)

 

 

SMエンタにばっかりお世話になっていたわたしだけれど、この度BTSに開眼した。

 

いや、、、ほんとに今更。だよね。そう、い、ま、さ、ら!

ずっと名前くらいは知っていた。横目でちらちら追っかけてはいた。

フォローしているブロガーさんもあの人もこの人もBTSペン。。

 

社会問題も自らの言葉で訴えたりしていて作詞作曲もしているなんて魅力的すぎるでしょう。いつか興味を持ったらはまっちゃうだろうな、という不安(?)をひしひしと感じていた。それでもこの時期にまで、彼らに興味を持たなかったのは「なんか違う」と思っていたからだ。

というのも、もう長いことSMエンタにどっぷりだったので、顔だちも振り付けや楽曲の洗練され方がSMエンタで標準化されていて、わたしの中ではSMエンタ=K-POPという感じになってしまっていたんだと思う。

だから、ちょっと手触りの違うBTSの雰囲気になかなか飛び込めなかった。だけど彼ら絶対魅力的だよな。でも、正直ハマりすぎると現実の生活に支障が出る。頭のなかも彼らでいっぱい、お金も時間も費やされる。そんなことに憶病になる。だから飛び込めない。SMエンタだけで腹八分目でちょうどいい的な、防衛心も働いていた。

 

だって10年前といえば、東方神起。わたしがK-POPにはまるきっかけになったのは、やっぱり彼らだ。まだ韓国風イケメンを見慣れていなかったために、5人組で日本のテレビに出ているときはその魅力がさっぱりわからなかった。でも、2人になった東方神起が、初めてMステでそのパフォーマンスを見たせた時には、雷に打たれたみたいに衝撃的だった。魅力を語れば、長くなるので省きますけど。

以来、Shinee,EXO,少女時代などなど、ハマり続けて、今はNCTの成長を楽しみにしている段階に入っていたわたし。。

どっぷり浸かってファンクラブにも入って韓国にも渡って追っかけ!ってほどでもないけれど、好きなアーティストの新曲が出ればMVや音楽番組をチェックして、DVDを買い、子育ての合間に時々ライブを見に行く、という感じのあさ~いファン生活だった。いろんな意味で疲れた時のカンフル剤になってくれて、希望とかパワーを与えてくれる彼らにはほんとに感謝と敬意を惜しまない。

 

そんなわたしがBTSに開眼したきっかけは、秋元康の楽曲提供がファンの訴えで中止になったときだ。秋元康については言うに及ばずだけど、こういう形で片が付いてすごくホッとした。秋元的なものが嫌だから、外に目を向けてるってるのに関わらないで!ってことだ。その時点でわたしの中で、時は満ちたりって感じだった。

UNでは「あなた自身のことを話して」と呼びかけ、(個人的に大好きな)エレンの部屋にも出演して、軒並みアメリカでビートルズを彷彿とさせるような歓迎を受けてる。ビルボードiTunesでは一位を獲得しまくりだし、人気は本物なんだな。と今さら実感。もちろん彼らの2015年からの地道なアメリカ活動もあったからなのでしょうし、本国の人気とアメリカでの人気と割と地続きになってきている時期なんでしょう。

思えば今までも色んなアーティストがアメリカに挑戦したよなあ。色んな人の顔が浮かんで来てしみじみ。韓国にはアメリカへの流出も多ければ、帰ってくる人も多くて、その中でブラックミュージックが持ち込まれた経緯もあって、アメリカへの意識はK-POP黎明期からだけど。

数年前、ニューヨークに短期滞在したときに、BIGBANGがコンサートをやるのが話題になったり、ドラッグストアで売られている雑誌とかで頻繁にCLが載っているのを見て「こんなにK-POPって浸透してたんだな」と感慨にふけったのだけれど、その時よりも盛り上がってるってことですよね!?いやほんとすごい。

 

PSYが大流行して、ピコ太郎が大流行して、やっぱりアジアのエキゾチックな感じがウケてるの?なんて思ったりもしたけど。BTSがイケメンで韓国語で歌う曲が、世界で熱狂的な支持を受けてるのをみると、K-POPがそのままの形で受け入れられ世界に浸透しているのを実感する。

 

アジア男性って、アメリカでは「見えない」存在だと作家のアディーチェは書いていたけど、ケチで女性蔑視みたいなステレオタイプも根強い。そんななかで、これだけイケメンで、クールで、強いメッセージを持った彼らって、アジアの希望そのものじゃない?「Crazy Rich」っていうアジア系の登場人物で固められた小説で映画化もされている作品が今年話題みたいだけど、なんかその波来てる感がある。

 

新しい!夜明けじゃ~~!!

どんどんどんどん、ってひとり心の中で銅鑼を鳴らした。

あたしが睡眠不足とか出産子育てにかまけてる間にNew era来てたわ~!

 

いろいろ考えながら、ひとり祭り状態になっていたこのところのわたし。

 

それにしてもBTSの洗練された群舞(?)振り付け、フックの強いメロディ-にもはや懐ささえ感じる。最近のSMが凝り凝りだからそう思うだけだろうか。ひとりでに東方神起の5人時代が思い出されて、甘酸っぱくなる。そしてジミンの色気(ジミン推し)。7人の魅せ方を熟知

した自信に満ちたパフォーマンス。そして、曲、歌唱力、ダンス力どれを取っても素晴らしいうえに、強いメッセージ性まで兼ね備えられちゃあ、敵わないよ。美貌、才能、さらに社会に訴える精神、知性、、そんなに兼ね備えられたら抗えないじゃない!!メッセージとかそう言うのに弱いんだからさ、最近。。

 

東方神起を彷彿とさせる懐かしさ。なんて書いたけど、BTSはKPOPボーイバンドのひとつの完成形であり到達点だと思う。デビュー当時あんなにモッサリしてたのに、どんどん垢抜けてかっこよくなり、スターになってゆく最高の成功体験をファンに提供してくれる。楽曲の方向性も大きくぶれることなく(大衆化したのかな?)、何より誰も熱愛したり脱退したり警察のお世話になるなどしていない。最高に甘い。わたしが今もし10代だったら、どっぷりハマって韓国語勉強して、彼らに逢いに行ってたと思う。歌もダンスも上手くてイケメンがデフォルトのこのご時世、本当にここまで突き抜けるのは凄いことだ。大手事務所が生き残りをかけて緻密な戦略を立ててお金や時間を投資している間に、色んなノウハウを持った人材をヘッドハンティングして作った小さな事務所が歴代K-POPのいいとこ取りをしてBTSというグループを世に送り出すことに成功したのではないだろうか。

 

 

 

気づいたらK-POPなんて当たり前の世界になってた。べつにKポオタでもない普通の高校生でもRedVelvedとかBLACPINKとかすでに常識みたいだし。  

 ライブ会場に行っても昔は一目でファッションとかであぁKポペンだなとかって割と判別できたけど、妹曰く今はもう違うらしい。ライブとか行っても見た目一般のひと。ってかそもそも一般になったみたい。北国に引きこもっている間に、そうなってたのね!

 

なんか幼少期から、見込みのある子を囲い込んで、徹底的に管理して育て上げて、みんなの過度な期待に応えるスーパースターを作るみたいな、システムにはやっぱり不安を感じるし、児童虐待とかって言われてもしょうがない部分もあると思う。ファンダムも時に暴力的だしなあ。人権。。。というところはまだまだ。

 

でも変わり続けているってのはひとつの希望だし、もうちょっと人権的配慮もすこしずつされていくんじゃないかなとおもう。目指してるのは世界だしね。そのあたりクリーンでないと、この先難しくなる。

 

あーあ。NCTももっと人気でないかな~。早くチャイナ組がみたい。